パソコンに保存した写真データをバックアップするための6つの方法

突然ですが、デジカメで撮影した写真データはどこへ保存していますか?ひょっとして、パソコンにだけ写真データを保存していませんか?

しかし、パソコンやスマホといった電子機器は、いつしか壊れるもの。突然の故障などで、せっかく撮った思い出の写真が全部消えちゃった…なんていう悲しい事態は避けたいものです。

そんな不測の事態に備えて、日頃から写真データのバックアップを取っておきたいところ。

そこで今回は、パソコンにおける写真データのバックアップ方法について、そのメリットやデメリットも踏まえながら紹介していきます。

なぜ写真データのバックアップが必要なの?

パソコンをはじめとする電子機器は消耗品であり、残念ながらいずれはパフォーマンスが劣化したり、故障したりします。人間も働きすぎれば疲れてしまうのと同じです。(機械もある意味では生き物ですw)

で、パソコンが故障すると、今まで保存していた写真データなどの取り出しが困難になります。そんなとき、パソコンにだけデータを保管しているとどうなるか…そう、その写真データは二度と見られなくなってしまうわけです。

せっかくの思い出の写真データが水の泡となってしまうのは、とても悲しいものですよね(´・ω・`)

そんな状況に備えるためにも、写真データのバックアップはぜひ取っていただきたいものです。

ハードディスクには寿命がある

利用状況によりまちまちですが、ハードディスク(HDD)の寿命はおおよそ4年程度だと言われています。(それより大幅に短命だったり、長命だったりすることもあります)

従来型のHDD(ハードディスクドライブ)は通常、デスクトップパソコンと、価格が低めのノートパソコンに搭載されていて、可動部品があることから、寿命が比較的短い場合が多くなっています。HDDの平均寿命は、ブランドやタイプ、サイズ、インターフェース方式など多くの要素で変わってきますが、およそ4年が平均と考えてください。オンライン・バックアップサービスを提供する「Backblaze」が、自社で使っているHDDを調査したところ、約80%が4年間持ちこたえていることがわかりました。それはもちろん、20%が4年以内に壊れたということであり、そのほとんどは3年目で動かなくなりました。

(中略)

簡単に結論を言えば、データのバックアップを取り、HDDの不具合を検知して知らせてくれるアラートに目を光らせ、保証期間を忘れないようにしておきましょう。たいていのものは2、3年に設定されています。実際には、保証期間を過ぎてもまだまだ現役でいられるHDDもありますが、保証が切れたあとはいつ壊れてもおかしくないと覚悟しておきましょう。

(引用:ハードドライブの平均寿命は? 使わなければいつまでも壊れない? | ライフハッカー[日本版])

パソコンにおける写真データのバックアップ方法

さて、パソコンでの写真データのバックアップ方法は、大きく6つの方法があります。

  1. 内臓HDDの冗長化
  2. CD/DVD
  3. 外付けHDD
  4. NAS(Network Attached Storage)
  5. クラウドストレージ
  6. NAS+クラウドストレージ

個人的に最もおすすめなのは「6. NAS+クラウドストレージ」の組み合わせですが、いずれも一長一短ありますので、ご自身のスキルや環境に応じて、バックアップ方法を検討してみてください。

1. 内臓HDDの冗長化

今お使いのパソコンの内部にHDDを増設する方法。主にデスクトップパソコンを使っている方向けです。

メリット

  • お使いのパソコンにHDDを追加するだけなので、比較的低コストで増設ができる
  • 冗長構成が取れる場合、耐障害性を高めることができる

デメリット

  • パソコンに関する知識が必要
  • 自宅で災害が起きるとデータが全損する可能性がある

自作PCや比較的大きなPCをお持ちの方で、タワーの内部に余裕がある場合には内臓HDDを増設し、そこをバックアップ領域として使うことができます。

パソコン内部に増設するため、そのパソコンが災害などによって破損すれば、バックアップした写真データともども運命を共にする可能性はかなり高いです。

個人的には後述で紹介する方法を使って、バックアップデータを分散させることをおすすめします。

2. CD/DVD

写真データのバックアップでもっとも手軽な方法が、CD/DVDを使った方法です。(以下で紹介するデメリットがあり、外付けHDDやNASが一般化した今、現在ではあまり使われていないバックアップ方法です)

メリット

  • 手軽にバックアップができる
  • 導入コストは最も安価

デメリット

  • CD-Rの場合は1枚当たり最大800MB、DVD-Rの場合は最大で4.7GB(片面)と小さく、写真データの量が多いとメディアの枚数が増え、保管スペースを消費する
  • 書き込み速度がHDDに比べて圧倒的に遅い
  • メディアの経年劣化により、バックアップした写真データの復旧ができなくなる可能性がある
  • 自宅で災害が起きるとパソコンとともにデータが全損する可能性がある

導入コストはすごく安いのですが、大量のデータ保存には不向き…参考までに1TBの写真データをDVD-R(4.7GB/枚)で保管しようとすると、最低でも約218枚も必要になります。

また、読み込みや書き込みにも時間がかかるのも辛いところ。参考までにCrystalDiskMarkを使ってCD-RとDVD-Rの書き込み速度を測定したところ、CD-Rがおよそ3.5MB/s、DVD-Rが9.5MB/s程度でした。

CD-R書き込み速度

CD-R書き込み速度

DVD-Rの書き込み速度

DVD-Rの書き込み速度

最近のノートパソコンではCD/DVDドライブが省略されているものも多いため、以降で紹介する外付けHDDやクラウドストレージを使う方法を使うのがよろしいかと思います。

3. 外付けHDDによるバックアップ

おそらくもっとも一般的な写真データのバックアップ方法の一つ。お使いのパソコンのUSBポートに繋ぐだけで写真データのバックアップができるようになります。

メリット

  • 導入が比較的容易
  • パソコンからの転送が比較的高速(特にUSB3.0に対応した機器とパソコンの組み合わせならば、より高速に転送ができる)
  • ポータブル外付けHDDを使えば、外出先で写真データのバックアップも可能
  • 機器によってはHDDを冗長化できるため、耐障害性を高めることができる

デメリット

  • 専用の機器が必要になるため、導入コストはやや高め
  • 自宅で災害が起きるとパソコンとともにデータが全損する可能性がある

外付けHDDはUSBポートに繋ぐだけで使うことができるため、PCに関する知識があまりない方でも比較的手軽に写真データをバックアップできるのが特徴です。

現在ではUSB3.0に対応したタイプが主流となっていて、パソコンがUSB3.0に対応している場合は高速でのデータ転送が可能です。(USB3.0に対応していないパソコンでも利用は可能ですが、転送速度は落ちます)

外出先でのバックアップをされる場合には、ポータブル型の外付けHDDを使うのが良いですね。据え置き型と比べて容量は少なくなりますが、持ち運びがしやすいというメリットがあります。

USB型外付けHDDは、パソコンに直接つなげて使用することから、自宅据え置きか持ち運びでの利用となります。そのため、災害に遭遇するとバックアップした写真データもろとも全損する可能性はあります。

4. NAS(Network Attached Storage)によるバックアップ

こちらも先の外付けHDDの一種となりますが、NASはPCと直接接続せずにネットワーク越しに写真データをバックアップできるのが特徴です。

メリット

  • パソコンと機器を直接つなぐ必要がないため、ネットワーク接続が可能であれば自宅内のどこからでもバックアップ可能
  • 自宅外からも写真データのバックアップができる(NAS単独、もしくは後述のクラウドストレージとの連携)
  • 複数人で同時利用することが可能

デメリット

  • 専用の機器が必要になるため、導入コストは高め
  • 設定にやや知識が必要
  • ネットワークの状態に依存するため、外付けHDDに比べて転送速度が遅くなることがある
  • 自宅で災害が起きるとパソコンとともにデータが全損する可能性がある

USB型外付けHDDはパソコンと接続しないとバックアップできないのに対し、NASはネットワークが繋がっていれば家庭内のどこからでも利用できるので、利便性はかなり高いです。

また、大容量のNASを用意して家族全員のバックアップ領域を設けたり、外出先からのデータ転送を可能にするといった、拡張性の高さも魅力です。

ただし、USB型外付けHDDに比べて導入に知識が必要なので、パソコンが苦手な方にはちょっと敷居が高めなのが難点です。

また、NASの設置先は主に自宅となるため、災害などでバックアップした写真データが全損する可能性もあります。(後述のクラウドストレージとの組み合わせを使うと、データ全損のリスクを減らすことは可能です)

5. クラウドストレージによるバックアップ

近年、写真データのバックアップに用いられるようになっているのがクラウドストレージ。無料のプランから、大容量プラン、さらには無制限プランもあり、そのサービス内容も充実しています。

メリット

  • 専用の機器を必要としない
  • 導入コストは比較的安め(無料のサービスもある)
  • 外出先やスマートフォンからも写真データの参照、ダウンロードが可能
  • 自宅よりもはるかに強力な冗長構成が備わっているため、耐障害性は非常に高い
  • 自宅で災害が起きても、写真データの全損を防げる可能性が高い
  • PCとのフォルダー同期に対応しているサービスもある

デメリット

  • 写真データの転送時にネットワーク負荷がかかるため、ネットワークの状態によってはHDDに比べて転送速度が遅くなる
  • サービスが突然終了した時のデータの保証はできない

クラウドストレージを使うと、自宅に外付けHDDやNASを買わずに、比較的安価で大容量なバックアップを実現することができます。

また、自宅の外にデータを保管することで、万が一災害が起きた場合でも、大切な写真データの全損を高い確率で防ぐことができるのは大きなメリットです。

さらに、クラウドストレージサービスは自宅ではなかなかできないような強力な冗長化がなされているため、データが破損するという確率も可能な限り低いでしょう。(どういった構成が取られているかは、外部に情報が公開されていないため詳しくは分かりませんが、システム屋さんの観点からそう予測しています)

このようにクラウドストレージは利点が多いのですが、サービス提供が終了した場合、預けていたデータがすべてなくなってしまう可能性も少なからずあるので、ご注意ください。

主なクラウドストレージサービスとしてDropbox、Google Drive、Amazon Cloud Driveがありますが、RAWを含む写真データ限定で容量無制限となるAmazonプライム・フォト(Amazon Cloud Drive)が個人的におすすめです。年間3900円でAmazonプライムの各種サービスも併せて利用できるので、かなり美味しいですね。

関連記事:これは激アツ!容量無制限、RAW対応のAmazonプライム・フォト

6. NAS+クラウドストレージによるバックアップ

おそらく写真データのバックアップの中で、現状もっとも強力な方法がこれ。僕も現在NAS+クラウドストレージで写真データのバックアップを行っています。

NASの中にはクラウドストレージサービスと同期が取れる製品がいくつかあり、これらを連携させることによって、個人レベルで写真データの二重バックアップが可能になります。

メリット

  • クラウドストレージサービスが突然終了しても、データを維持することができる
  • 自宅で災害が起きても、データの全損を防げる可能性が極めて高い

デメリット

  • 導入コストが高い
  • 設定に知識が必要
  • 対応しているNASが限られる(主に海外メーカーの製品)

NAS+クラウドストレージによるバックアップの大きな利点として「写真データを災害から守ることができる」「クラウドストレージ側の突然のサービス終了でもデータ全損を免れることができる」という二つを実現できる点が挙げられます。

例えば自宅で大規模な災害が起きた際、自宅にあるNASが壊れても、クラウドストレージ側から写真データを復旧させることができます。逆にクラウドストレージ側のサービス提供が終了したとしても、NASから写真データを復旧させることもできます。

ただし、NASの設置に加え、クラウドストレージサービスで大容量のプランを使う場合は、その料金も上乗せされるため、導入コストが高いのが辛いところです。

ちなみにクラウドストレージとの連携に対応したNASは、現在のところ海外メーカーの製品にほぼ限られます。(国産ですとアイオーデータのNASがDropboxとの連携に対応しているぐらい)

とはいえ、せっかく撮影した写真データの損失はやっぱり痛いので、もし予算が許せばNAS+クラウドストレージによるバックアップが一番おすすめです。

まとめ

長くなりましたが、パソコンにおける写真データのバックアップ方法について紹介いたしました。

今回紹介した写真データのバックアップ方法についてはいずれも一長一短なところがありますので、ご自身の予算やスキル、環境に合わせて選んでみてください。

パソコンをはじめとする電子機器はいずれは壊れてしまうもの。大切な思い出の詰まった写真データが消えてなくなる可能性を低くするためにも、ぜひ検討してみてください。

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